アミューズメント店の不正行為・駐車場トラブル対策を解説
2 日前
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ゲームセンターやパチンコ・パチスロホール、ボウリング場などのアミューズメント店は、長時間営業・多数の来店客・広い駐車場という条件が重なり、店内と屋外の両方でトラブルが起きやすい業態です。
たとえば静岡県警察の集計では、令和6年に県内で発生した車上ねらいの手口は「無施錠」が約46%と最も多く、駐車場も主な発生場所の一つに挙がっています。また愛媛県警察は、駐車場の管理者に向けて子どもの車内放置を防ぐための「最低1時間に1回」の巡回を呼びかけています(いずれも地域の数値・呼びかけです)。
この記事では、アミューズメント店の防犯で押さえておきたい被害の実態と、費用を抑えながら進められる対策の順番を整理します。
アミューズメント店で起きている不正行為・駐車場トラブルの実態

アミューズメント店の被害は、大きく「店内の不正行為」と「駐車場トラブル」に分けられます。
店内の不正行為
遊技機・ゲーム機への不正: 機器への不正な細工や器具の使用(業界では「ゴト行為」とも呼ばれます)、クレーンゲーム機の筐体を揺らす・手を入れるなどの不正な景品獲得
窃盗・置き引き: 景品や両替機・メダル貸機をねらった窃盗、席に置いた財布やスマートフォンの置き引き
内部不正: 景品やメダルの持ち出し、売上金の不一致など、従業員が関わるもの
迷惑行為: 客同士の口論、台の占有、店員への暴言
駐車場トラブル
車上ねらい・車両へのいたずら
当て逃げ・接触事故の「言った・言わない」
子どもの車内放置(特に暑い季節は命に関わります)
無断駐車・長時間駐車、深夜のたむろやゴミの放置
閉店後の敷地内への侵入
不正行為・駐車場トラブルに狙われやすい店舗の共通点

被害が続く店舗には、いくつかの共通点があります。
死角が多い: 背の高い遊技機やプライズ機が並ぶと、カウンターから見通せない通路が生まれます。駐車場では建物の裏側や植栽の陰が死角になりがちです。
出入口管理があいまい: 従業員通用口や事務所・景品倉庫の鍵を複数人で使い回し、「誰がいつ入ったか」が分からない状態です。
防犯意識が属人化している: 「ベテランのあの人が見ているから大丈夫」という運用は、シフトの谷間に弱くなります。
駐車場が「店の外」扱い: 店内には目が届いていても、駐車場の巡回や照明が後回しになっているケースは少なくありません。
不正を考える人は「見られていない」「記録が残らない」と感じた場所を選ぶ傾向があります。逆に言えば、見られている・記録されていると伝わる環境をつくることが予防の基本です。
被害がもたらす損失は「盗まれた金額」だけではない

直接の被害額以上に、次のような二次被害が経営に響きます。
営業への影響: 機器の点検・修理のための稼働停止、警察対応に割かれる時間
信用の低下: 「あの店の駐車場は車上ねらいが多い」「不正が放置されている」という口コミは、常連客の足を遠ざけます
従業員の負担: 迷惑客への対応や夜間の閉店作業への不安は、離職の一因にもなります
責任問題: 駐車場での事故や車内放置が起きた際、店舗としての管理体制が問われることがあります【個別の責任の有無は弁護士等に要確認】
今日からできるアミューズメント店の防犯対策(優先度順)

① 低コスト:運用と掲示を見直す
「防犯カメラ作動中」「車内に子どもを残さないで」などの掲示を、入口と駐車場の両方に設置する
駐車場の巡回を時間を決めて記録に残す(愛媛県警察は最低1時間に1回を目安としています)
事務所・景品倉庫・金庫の鍵の貸し出し記録をつける
車内に荷物を残さないよう、店内アナウンスやPOPで来店客に呼びかける
② 中コスト:「死角」と「夜間」をつぶす
駐車場の暗い場所にセンサーライトを追加する
既存の防犯カメラの画角(カメラが映す範囲)を見直し、通路の死角やカウンター・両替機まわりを補う
録画は30日以上を目安に保存する。当て逃げや内部不正は、後日になって発覚することが多いためです
③ 設備投資:予防型のセキュリティを導入する
AIカメラ: 映像をAIが解析し、閉店後の敷地内への侵入や、特定エリアでの長時間の滞留などを検知してスタッフに通知します。「録画を後から見る」から「その場で気づく」への切り替えが大きな違いです
ナンバー認識カメラ: 入出庫の時刻を記録し、長時間駐車や無断駐車の把握に役立ちます
顔認証システム: 事務所・景品倉庫・金庫室など従業員専用エリアの入退室を顔で管理します。鍵の使い回しがなくなり、入室履歴が自動で残ります
非常押しボタン・サイレン: 景品カウンターや閉店後の売上金管理など、強盗の危険がある場面で、通報と周囲への警報を同時に行えます
侵入警報システム: 閉店後はドアセンサーやパッシブセンサー(人の体温を感知するセンサー)と非常ベルを組み合わせ、侵入をすぐに知らせます
費用の目安(2026年10月時点の一般的な幅。機種・台数・配線距離で大きく変わるため【要確認】)
対策 | 目安 |
掲示物・センサーライト | 数千円〜数万円 |
防犯カメラの追加(1台・工事費込み) | 十数万円〜 |
AIカメラ・顔認証(1か所あたり) | 数十万円〜(月額費用がかかる製品もあり) |
よくある失敗:駐車場カメラの「夜に映らない」問題 昼間の映像だけで画角を決めると、夜は車のヘッドライトによる逆光で顔やナンバーが白く飛んだり、照明不足で真っ暗になったりします。設置前に夜間の映り方も確認し、必要に応じて赤外線や低照度に強い機種を選びましょう。
法律・プライバシーの注意点 顔識別機能付きのカメラを防犯目的で使う場合、個人情報保護委員会は、顔識別機能を使っていることを含めて利用目的を通知・公表し、運用主体・利用目的・問い合わせ先などを店内に掲示することが望ましいとしています。迷惑客などを登録する場合は、登録基準を文書で明確にすることも求められます。具体的な運用は、専門家や所管の行政機関に確認してください。また、遊技場の営業には風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)などの関係法令もかかわるため、設備の変更前に所轄警察署や業界団体へ確認すると安心です【要確認】。
プロに相談すべきラインの目安

次のような場合は、自社だけで判断せず専門家への相談をおすすめします。
同じ種類の被害が2回以上続いている
駐車場が広く、照明・配線・電源の計画から考える必要がある
顔認証やナンバー認識など、個人情報の取り扱いを伴う設備を検討している
既存カメラが古く、録画装置(NVR:ネットワークカメラ用の録画機)を含めた入れ替えか、部分的な追加かを迷っている
複数店舗をまとめて遠隔管理したい
現地を見ることで、図面だけでは分からない死角や逆光、夜間の暗さが見えてきます。
まとめ:まずはセルフチェックから

アミューズメント店の防犯は、「店内の不正」と「駐車場」をセットで考えることが出発点です。まずは次の項目で自店を見直してみてください。
カウンターから見通せない通路がある
駐車場に夜間暗い場所がある
駐車場の巡回時間と記録が決まっていない
事務所・景品倉庫の鍵の管理者が曖昧
録画の保存期間を把握していない
防犯カメラの掲示が入口にしかない
当てはまる項目が多いほど、優先して見直す価値があります。現地の状況に合った対策を知りたい場合は、無料防犯診断で専門家の提案を受けることもできます。














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