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電気錠による入退室管理とは?種類やメリット・導入手順を徹底解説

  • 6月29日
  • 読了時間: 21分

オフィスのセキュリティ対策や業務効率化において、電気錠を用いた入退室管理システムの導入は非常に重要な取り組みとなります。物理的な鍵を用いた従来の管理方法では、鍵の紛失リスクや貸与状況の把握、退職時の鍵の回収など、総務担当者にとって多くの負担が生じていました。また、情報漏洩対策やプライバシーマークの取得を目指す企業にとっては、誰がいつ入室し、いつ退室したのかという正確な履歴を記録することが不可欠となります。本記事では、電気錠の基本的な仕組みや物理鍵との違いから、入退室管理システムと連携させた場合のメリットおよびデメリット、さらには多様な認証方法の特徴や導入までの具体的な手順までを網羅的に解説します。企業のセキュリティ強化と管理業務の負担軽減を両立させるための最適なシステム選びの参考にしてください。電気錠と入退室管理の基礎知識を深めることで、より安全で快適なオフィス環境を構築することができます。

電気錠による入退室管理の説明図。物理鍵と電気錠を比較し、スマホ認証→解錠→履歴記録→管理者確認の流れを示す。

電気錠による入退室管理とは


電気錠による入退室管理とは、電気的な動力を利用してドアの施錠および解錠を行う仕組みのことです。従来の物理的な鍵の代わりに、電子的な認証情報を読み取ることでドアの開閉を制御します。これにより、誰がいつ扉を開けたのかという情報をデータとして記録することが可能となります。オフィスや商業施設など、多くの人が出入りする場所において、セキュリティの確保と利便性の向上を両立させるための基盤となる技術です。


物理鍵と電気錠の根本的な違い


物理鍵と電気錠の最も大きな違いは、施解錠の動力源と管理方法にあります。物理鍵は金属製の鍵を鍵穴に挿入し、物理的な力でシリンダーを回転させることで施錠や解錠を行います。この方式は構造がシンプルであり、導入コストが低いという利点がありますが、鍵を紛失した際のリスクが非常に大きく、シリンダーごと交換しなければならないという問題があります。一方、電気錠は電気信号を用いてモーターや電磁石を駆動させ、施解錠を行います。そのため、遠隔からの操作が可能となり、管理者が離れた場所からドアの状態を確認したり、施錠を行ったりすることができます。また、物理的な鍵穴が存在しないタイプの電気錠も多く、ピッキングなどの不正な解錠手法に対する耐性が高いことも特徴です。さらに、物理鍵では誰がいつ鍵を開けたのかという記録を残すことができませんが、電気錠であればシステムと連動させることで正確な履歴を取得することが可能となります。このように、電気錠と入退室管理システムを組み合わせることで、物理鍵では不可能であった高度なセキュリティ対策と効率的な管理体制を実現することができます。オフィス環境の近代化において、この根本的な違いを理解することは非常に重要です。


システムと連携する仕組み


電気錠を入退室管理システムと連携させることで、単なるドアの開閉制御を超えた高度なセキュリティ管理が可能となります。入退室管理システムは、ドアの近辺に設置されたリーダーと呼ばれる読み取り機、制御盤、そして管理用のソフトウェアから構成されます。利用者がリーダーにICカードやスマートフォンなどをかざすと、その認証情報が制御盤に送信されます。制御盤は事前に登録されたデータベースと照合を行い、アクセス権限があると判断した場合にのみ、電気錠に対して解錠の電気信号を送ります。この一連の動作の過程で、誰が、いつ、どのドアを通過したかという履歴情報が管理サーバーに記録されます。この履歴データは、不正な侵入を防ぐだけでなく、従業員の勤怠管理や、万が一のセキュリティインシデント発生時の原因究明にも活用されます。また、特定の時間帯だけ自動で解錠状態に設定するタイマー機能や、火災報知器と連動して非常時にすべてのドアを解錠する機能など、システムならではの柔軟な運用が可能です。電気錠と入退室管理システムの連携は、現代のオフィスセキュリティにおいて欠かせない要素となっています。


比較項目

物理鍵

電気錠

動力源

物理的な力(手動)

電力(モーターや電磁石など)

履歴管理

不可能

可能(システム連携時)

遠隔操作

不可能

可能(ネットワーク経由)

紛失時の対応

シリンダーの交換が必要

システム上で権限を削除するだけで完了


電気錠の主な種類と特徴


入退室管理システムに組み込まれる電気錠には、動作原理や設置環境に応じていくつかの種類が存在します。それぞれの種類には特有のメリットがあり、設置するドアの材質や求められるセキュリティレベルに合わせて適切なものを選択することが重要です。ここでは、代表的な電気錠の種類とその特徴について詳しく解説します。


電気錠の主な種類と特徴を比較する日本語インフォグラフィック。モーター錠・電磁石錠・電気ストライクの写真と説明、設置場所の例を掲載。

モーター錠の強固な防犯性能


モーター錠は、内蔵された小型モーターの力でデッドボルトと呼ばれるかんぬきを動かして施解錠を行うタイプの電気錠です。モーターの強力な力で確実に施錠されるため、非常に高い防犯性を誇ります。扉が閉まると自動的にデッドボルトが飛び出して施錠されるオートロック機能を備えているものが多く、鍵の閉め忘れを確実に防ぐことができます。モーター錠は、オフィスのメインエントランスや、機密情報を扱うサーバールームなど、特に高いセキュリティが求められる場所に最適です。ただし、モーターを駆動させるための電力が必要となるため、停電時の動作モードについては事前にしっかりと確認しておく必要があります。また、構造が複雑であるため、導入費用が比較的高価になる傾向があります。それでも、その確実な動作と高い防犯性能から、多くの企業で主力として採用されている信頼性の高い電気錠です。


電磁石錠の耐久性と設置性


電磁石錠は、強力な電磁石の吸着力を利用してドアを閉鎖状態に保つ電気錠です。通電している間は強力な磁力が発生してドアが開かなくなり、認証が成功して電源が切れると磁力が消失してドアが開く仕組みとなっています。電磁石錠の最大の特徴は、モーター錠のような可動部品が存在しないため、部品の摩耗による故障が少なく、耐久性に非常に優れている点です。また、引き戸やガラス扉など、従来の錠前を設置しにくい特殊な形状のドアにも後付けしやすいという利点があります。そのため、デザイン性を重視するオフィスのガラスパーテーションや、頻繁に開閉が行われる工場の出入り口などに適しています。ただし、通電が遮断されると解錠状態になってしまうため、停電時には無施錠となる点に注意が必要です。この特性を理解した上で、適切な場所に設置することが求められます。


電気ストライクの手軽な導入


電気ストライクは、ドアの枠側に設置される受け座の部分を電気的に制御する仕組みの電気錠です。ドア本体に内蔵されている既存の機械式錠前のラッチボルトを利用し、枠側の電気ストライクが作動することでドアを開けられるようにします。最大のメリットは、ドア本体に大規模な加工を施す必要がなく、既存の錠前を活かしたまま比較的簡単に電気錠化できる点です。そのため、導入コストを抑えたい場合や、テナントビルなどでドアの改造が制限されている場合に非常に有効な選択肢となります。オフィスの執務室のドアや、通用口などに多く採用されています。ただし、防犯性能は既存の機械式錠前に依存するため、極めて高いセキュリティが求められる場所にはモーター錠などと組み合わせて使用するか、別の方式を検討する必要があります。手軽に入退室管理を始めたい企業にとって、電気ストライクは非常に魅力的な選択肢となります。


電気錠の種類

動作原理

主なメリット

適した設置場所

モーター錠

モーターでデッドボルトを駆動

防犯性が非常に高く確実な施錠が可能

メインエントランス、サーバールーム

電磁石錠

電磁石の吸着力でドアを固定

可動部がなく耐久性が高い、ガラス扉にも設置可能

ガラスパーテーション、工場の出入り口

電気ストライク

枠側の受け座を電気的に制御

既存の錠前を活用でき導入コストが低い

一般的な執務室、通用口


電気錠を導入するメリット


電気錠を用いた入退室管理システムを導入することには、企業にとって数多くのメリットがあります。セキュリティの強化はもちろんのこと、日々の業務効率化やコスト削減にも大きく貢献します。ここでは、電気錠システムがもたらす具体的な利点について詳しく掘り下げていきます。


電気錠導入のメリットを説明する3分割の日本語インフォグラフィック。防犯強化、入退室履歴管理、鍵受け渡し不要を示し、鍵やスマホ、監視イメージが描かれている。

セキュリティレベルの飛躍的向上


電気錠を入退室管理システムと組み合わせることで、物理鍵のみを使用していた環境と比較して、セキュリティレベルは飛躍的に向上します。まず、アクセス権限を個人単位や部署単位で細かく設定できるため、関係者以外の立ち入りを物理的に制限することができます。例えば、一般の従業員は執務室にのみアクセスでき、特定の管理者だけがサーバールームや役員室に入室できるといった柔軟な権限設定が可能です。さらに、退職者が出た場合やICカードを紛失した場合でも、システム上の操作だけで即座にそのカードの権限を無効化することができます。物理鍵のようにシリンダーを交換する手間や費用がかからず、不正侵入のリスクを最小限に抑えることができます。また、アンチパスバック機能と呼ばれる共連れ防止機能を活用することで、より厳密な入退室管理を実現し、企業の重要な資産や情報を強固に守ることが可能となります。このような細やかな制御は、物理鍵では到底実現できない大きな強みです。


入退室履歴の正確な把握と記録


入退室管理システムの最も重要な機能の一つが、誰が、いつ、どこに出入りしたかという履歴を正確に記録できることです。電気錠とリーダーが連動することで、すべての操作ログが管理サーバーに自動的に蓄積されます。これにより、万が一社内で盗難や情報漏洩などのインシデントが発生した際にも、その時間帯に誰がその部屋にいたのかを迅速に特定することができ、原因究明や被害の拡大防止に役立ちます。また、プライバシーマークやISMSと呼ばれる情報セキュリティマネジメントシステムの取得および更新においても、入退室の履歴管理は必須の要件となっています。正確なログデータは、企業が適切なセキュリティ対策を講じていることの客観的な証明となります。さらに、この入退室履歴のデータを勤怠管理システムと連携させることで、従業員の正確な労働時間を把握し、サービス残業の防止や適切な労務管理に活用する企業も増えています。履歴データの活用は、多方面で企業の健全な運営をサポートします。


鍵の受け渡しや紛失リスクの解消


物理鍵を使用している場合、総務担当者は鍵の貸与台帳を作成し、誰にどの鍵を渡したかを厳重に管理する必要があります。また、鍵の紛失が発生した際には、始末書の作成やシリンダーの交換手配など、多大な労力と費用が発生します。電気錠による入退室管理システムを導入すれば、このような煩雑な鍵管理業務から完全に解放されます。従業員は社員証として使用しているICカードや個人のスマートフォンをそのまま鍵として利用できるため、新たに物理鍵を持ち歩く必要がありません。管理者はパソコンの画面上から簡単にアクセス権限の付与や削除を行うことができ、物理的な鍵の受け渡しや回収の手間が省けます。これにより、総務部門の業務負担が大幅に軽減され、より生産性の高いコア業務にリソースを集中させることができるようになります。鍵管理のデジタル化は、企業の業務効率化において非常に大きな意味を持ちます。


従来の課題

電気錠による解決策

期待される効果

誰がどこに入れるか制御できない

個人・部署単位でのアクセス権限設定

関係者以外の立ち入り防止によるセキュリティ強化

インシデント発生時の状況把握が困難

入退室履歴の自動記録と保存

迅速な原因究明と各種認証制度への対応

物理鍵の管理や紛失時の対応が煩雑

システム上での権限管理への移行

総務部門の業務負担軽減とコスト削減


導入におけるデメリットと注意点


電気錠を用いた入退室管理システムには多くのメリットがある一方で、導入にあたって注意すべきデメリットや課題も存在します。これらの注意点を事前に理解し、適切な対策を講じておくことが、システムを安定して運用するための鍵となります。ここでは特に重要な二つの注意点について解説します。


電気錠の導入におけるデメリットと注意点を説明する日本語インフォグラフィック。停電・火災時の動作確認、初期費用や工事の手間を図解。

停電時や火災時の動作確認


電気錠は電力を動力源としているため、停電時や火災などの非常時にどのような動作をするかが非常に重要なポイントとなります。電気錠の動作モードには、停電時に解錠状態になるフェールセーフと呼ばれる通電時施錠型と、停電時でも施錠状態を維持するフェールセキュアと呼ばれる通電時解錠型の二種類があります。人命の安全を最優先すべき避難経路のドアには、火災による停電時に自動的に解錠されて避難を妨げないフェールセーフ型の電気錠を設置することが消防法などの関連法規で求められています。総務省消防庁のガイドラインにおいても、非常時の円滑な避難を確保するための適切なシステムの構築が強く推奨されています。一方で、サーバールームや金庫室など、非常時であっても高いセキュリティを維持する必要がある場所には、フェールセキュア型の電気錠が適しています。このように、設置場所の用途や関連法規を遵守し、非常時の動作モードを正しく選択することが不可欠です。導入時には専門業者と十分に協議を行い、安全性を確保した設計を行う必要があります。


導入における初期費用と工事の手間


電気錠システムの導入には、物理鍵に比べて初期費用が高額になるというデメリットがあります。電気錠本体の費用に加えて、リーダー、制御盤、管理ソフトウェアなどの機器代金が必要となります。さらに、機器同士を接続するための配線工事や、ドアの加工工事、ネットワーク設定などの施工費用も発生します。特に、既存の建物に後付けで有線式の電気錠システムを導入する場合、壁や天井の裏に配線を通す大規模な工事が必要となり、工期が長引いたり費用が膨らんだりする可能性があります。導入コストを抑えるためには、既存のドアに加工なしで取り付けられる電池式のスマートロックや、無線通信を利用したクラウド型入退室管理システムを検討するのも一つの方法です。自社の予算と求めるセキュリティレベルのバランスを考慮し、複数の専門業者から見積もりを取得して慎重に検討することが重要です。長期的な運用コストも含めて、費用対効果をしっかりと見極めることが成功の秘訣となります。


動作モード

通電時の状態

停電時の状態

主な用途と設置場所

フェールセーフ(通電時施錠型)

施錠状態

解錠状態

避難経路となるドア、一般的な執務室

フェールセキュア(通電時解錠型)

解錠状態

施錠状態

サーバールーム、金庫室、機密情報保管庫


認証方法の種類とそれぞれの特徴


入退室管理システムで電気錠を解錠するための認証方法には、さまざまな種類があります。どの認証方法を採用するかによって、利便性やセキュリティレベル、導入コストが大きく変わります。ここでは、主流となっている四つの認証方法について、それぞれの特徴を詳しく解説します。


認証方法の種類と特徴を比較する日本語インフォグラフィック。ICカード、暗証番号、生体認証、スマホ認証の4方式をドアロック図で紹介。

ICカード認証の優れた利便性


ICカード認証は、社員証や交通系ICカードをリーダーにかざすだけで解錠できる、最も普及している認証方法です。カードを財布やパスケースに入れたままでも読み取れるため、非常にスムーズに入退室を行うことができます。多くの企業ですでに社員証としてICカードが導入されている場合、そのカードをそのまま入退室管理システムの鍵として活用できるため、導入のハードルが低いというメリットがあります。また、カードの追加や権限の変更もシステム上で簡単に行えるため、運用管理の手間もかかりません。ただし、ICカード自体の紛失や盗難による第三者の不正利用リスクがあるため、紛失時には速やかにシステム上でカードの利用停止措置を行う運用ルールを徹底することが求められます。利便性とコストのバランスが良いため、多くのオフィスで標準的に採用されています。


暗証番号認証の簡単な手軽さ


暗証番号認証は、テンキーを備えたリーダーに事前に設定された数字を入力して解錠する方式です。ICカードやスマートフォンなどの物理的な媒体を持ち歩く必要がないため、鍵の紛失や置き忘れのリスクが完全にゼロになるという大きなメリットがあります。また、導入コストも比較的安価に抑えることができます。しかし、暗証番号を入力する際に背後から覗き見られたり、テンキーの特定のボタンの摩耗具合から番号を推測されたりするリスクがあります。さらに、同じ暗証番号を長期間使い続けると情報漏洩の危険性が高まるため、定期的に番号を変更するなどの管理の手間が発生します。そのため、暗証番号認証は単独で使用するよりも、ICカード認証などと組み合わせて二要素認証として利用されることが多くなっています。セキュリティを強化しつつ、カード忘れ時のバックアップ手段として活用する企業も存在します。


生体認証の極めて強固なセキュリティ


生体認証は、指紋、顔、静脈、虹彩など、個人の身体的特徴を読み取って認証を行う方式です。ICカードのように紛失したり盗まれたりする心配がなく、暗証番号のように忘れたり漏洩したりするリスクもありません。本人がその場にいなければ絶対に解錠できないため、極めて強固なセキュリティを実現することができます。近年では、AI技術の進化により顔認証の精度と速度が飛躍的に向上しており、歩きながらでも瞬時に認証が完了するシステムも登場しています。ただし、生体認証システムは高精度のセンサーや高度な処理能力を持つ機器が必要となるため、導入コストが他の方式に比べて高額になります。また、指先の乾燥や怪我、マスクの着用などによって認証がうまくいかないケースもあるため、運用環境に応じた適切な生体認証方式を選択することが重要です。研究所やデータセンターなど、最高レベルのセキュリティが求められる環境で重宝されています。


スマートフォン認証の最新トレンド


スマートフォン認証は、従業員が日常的に使用しているスマートフォンを鍵として利用する最新の認証方式です。専用のアプリをインストールしたスマートフォンと、ドアに設置されたリーダーが無線通信で連携し、電気錠を解錠します。スマートフォンは常に持ち歩くものであり、紛失に気づきやすいため、ICカードよりもセキュリティリスクが低いとされています。また、クラウド管理型のシステムと相性が良く、管理者が遠隔から特定のスマートフォンに対して一時的なアクセス権限を発行することも可能です。これにより、来客や外部の清掃業者などへの一時的な鍵の付与が非常にスムーズに行えます。物理的なカードを発行するコストや手間を削減できるため、近年多くの企業で導入が進んでいる注目の認証方法です。利便性と管理のしやすさを両立させた次世代のスタンダードとして期待されています。


認証方法

セキュリティレベル

利便性

導入コストの目安

ICカード認証

中(紛失・盗難リスクあり)

中(かざすだけ)

安価〜中程度

暗証番号認証

中(覗き見・漏洩リスクあり)

中(入力の手間あり)

安価

生体認証

極めて高い(なりすまし困難)

高い(手ぶらで解錠可能)

高額

スマートフォン認証

高い(紛失に気づきやすい)

高い(常に携帯している)

中程度


最適な電気錠システムの選び方


多種多様な電気錠や認証方法の中から、自社に最適なシステムを選ぶためには、いくつかの重要な基準を設けて比較検討する必要があります。ここでは、システム選びで失敗しないための具体的なポイントを解説します。


最適な電気錠システムの選び方を説明する日本語の図解。セキュリティと予算のバランス、既存設備やネットワーク適合性、電気錠と担当者のイラスト。

セキュリティ要件と予算のバランス


システムを選ぶ上で最も重要なのは、自社が求めるセキュリティレベルと確保できる予算のバランスを取ることです。例えば、個人情報や機密技術を扱う研究所やデータセンターなどでは、導入コストが高くても生体認証とモーター錠を組み合わせた強固なシステムが必要です。一方で、一般的なオフィスの執務室であれば、コストパフォーマンスに優れたICカード認証と電気ストライクの組み合わせで十分な場合もあります。まずは社内の各エリアにおいてどの程度のセキュリティが求められるのかを明確にし、それに必要な機能を満たしつつ予算内に収まるシステムを選定することが重要です。また、初期費用だけでなく、保守費用やクラウドサービスの月額利用料など、運用にかかるランニングコストも含めて総合的に評価することが求められます。将来的な拡張性も視野に入れ、長期間にわたって無理なく運用できるシステムを選ぶことが大切です。


既存設備やネットワークとの適合性


電気錠システムを導入する際には、既存の設備環境との適合性を確認することが不可欠です。設置を希望するドアの材質や厚み、開閉方向によって、取り付け可能な電気錠の種類は制限されます。また、有線式のシステムを導入する場合は、配線を通すためのルートが確保できるかどうかを事前に調査する必要があります。さらに、クラウド型の入退室管理システムを利用する場合は、安定したインターネット接続環境が必須となります。社内のネットワーク環境や無線の電波状況が十分であるかを確認し、必要に応じてネットワークの増強工事を行う必要があります。これらの技術的な適合性については、専門知識を持った業者に現地調査を依頼し、プロの視点から判断してもらうことが最も確実な方法です。事前の確認を怠ると、導入段階で予期せぬ追加工事が発生するリスクがあるため注意が必要です。


企業規模や環境

推奨されるシステム構成

重視すべきポイント

小規模オフィス(〜50名)

クラウド型+スマートロック(スマホ・ICカード認証)

導入コストの低さと管理の容易さ

中規模オフィス(50〜300名)

オンプレミスまたはクラウド型+電気ストライク

勤怠管理システムとの連携や権限設定の柔軟性

大規模・高セキュリティ施設

オンプレミス型+モーター錠+生体認証

極めて高い防犯性能と厳密な履歴管理


電気錠システムの導入手順


電気錠による入退室管理システムをスムーズに導入し、確実な運用を開始するためには、計画的な手順を踏むことが重要です。ここでは、検討開始から運用開始までの具体的なステップを順番に解説します。


電気錠システムの導入手順を3段階で示す日本語インフォグラフィック。相談・現地調査、施工、運用ルール策定と教育の図解。

専門業者への相談と現地調査


導入の第一歩は、入退室管理システムの専門業者に相談することから始まります。自社の抱えている課題やセキュリティの要件、予算の目安などを伝え、最適なシステムの提案を受けます。その後、業者の担当者が実際にオフィスを訪問し、現地調査を実施します。現地調査では、ドアの構造や材質、配線ルートの有無、ネットワーク環境などを詳細に確認し、設置可能な電気錠の種類や工事の規模を判定します。この現地調査の結果をもとに、正確な見積もりと具体的な施工計画が作成されます。複数の業者に現地調査を依頼し、提案内容や見積もり金額、担当者の対応などを比較検討することで、信頼できるパートナーを選ぶことができます。疑問点があればこの段階でしっかりと確認し、不安を解消しておくことが重要です。



機器の選定から施工までの流れ


業者が決定したら、最終的な機器の選定と契約を行います。認証方法や電気錠の種類、管理ソフトウェアの機能などを細かく確認し、自社の要件に完全に合致しているかを最終チェックします。契約締結後、業者が機器の手配を行い、実際の施工へと進みます。施工期間は導入するシステムの規模や工事内容によって異なりますが、小規模なものであれば数時間から一日、大規模なものであれば数日から数週間かかることもあります。工事中は騒音が発生したり、特定のドアが一時的に使用できなくなったりするため、業務への影響を最小限に抑えるように業者と日程を調整することが重要です。施工完了後は、業者の立ち会いのもとで動作確認テストを入念に行い、すべての機器が正常に

機能することを確認します。ここで問題がなければ、いよいよシステムの引き渡しとなります。


運用ルールの策定と従業員への周知

システムの物理的な設置が完了しても、適切な運用ルールがなければセキュリティは確保できません。運用開始前に、誰がシステムの管理責任者となるのか、新しい従業員が入社した際の権限付与の手順、カードやスマートフォンを紛失した際の緊急連絡網と対応フローなどを明確に定めた運用マニュアルを作成します。そして、新しい入退室管理システムの利用方法やルールの重要性について、全従業員に対して説明会や社内通達を通じて徹底的に周知を行います。特に、共連れの禁止や、ドアを長時間開けっ放しにしないなどの基本的なセキュリティ意識を高めることが重要です。システムというハード面と、人間の意識というソフト面の両方からのアプローチによって、初めて強固なセキュリティ体制が完成します。運用開始後も定期的にルールの見直しを行い、形骸化を防ぐ努力が求められます。


導入ステップ

主な作業内容

担当者(企業側)の役割

1. 相談・現地調査

要件定義、ドアや環境の調査、見積もり作成

課題の共有、調査への立ち会い

2. 契約・施工

機器の手配、配線工事、電気錠の取り付け

社内調整、工事日程の確保、動作確認

3. 運用準備・開始

マニュアル作成、従業員への説明会実施

ルールの策定、周知徹底、システム管理


電気錠と入退室管理のまとめ


電気錠と入退室管理の解説インフォグラフィック。青基調で、盾の鍵・モニター・ICカード・指紋認証・防犯カメラ・上昇グラフが並ぶ。

この記事の要点をまとめます。


・電気錠は物理鍵と異なり電気的な制御で施解錠を行うため、遠隔操作や履歴管理が可能です。


・導入によりセキュリティレベルの向上だけでなく、鍵管理業務の大幅な負担軽減が期待できます。


・停電時の動作や導入コストなどのデメリットを理解し、環境に適したシステムを選ぶことが重要です。


・認証方法はICカードや生体認証など多様であり、企業の要件に合わせて最適なものを選択します。


自社に最適な入退室管理システムを導入し、安全で効率的なオフ


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