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介護施設へのオートロック導入ガイド:徘徊防止と防犯対策のポイント

8月17日
読了時間: 10分
介護施設へのオートロック導入ガイド:徘徊防止と防犯対策のポイント



介護施設を運営する中で、入居者の認知症による徘徊や無断外出、あるいは外部からの不審者侵入に不安を感じている担当者の方は多いのではないでしょうか。

この記事では、介護施設の防犯対策としてオートロックを導入する目的やメリット、種類、選び方までを詳しく解説します。読み終わる頃には、自施設の課題に合ったセキュリティシステムの検討を進めやすくなるはずです。結論として、オートロックの導入は入居者の安全を守るだけでなく、スタッフの鍵管理負担の軽減にもつながると考えられます。

 

介護施設にオートロックを導入する目的とメリット



介護施設においてセキュリティを強化することは、入居者とスタッフの双方にとって安心できる環境を作るための重要な取り組みです。オートロックを導入することで得られる具体的なメリットについて順番に見ていきましょう。

導入の目的

得られる主なメリット

具体的な効果の例

入居者の安全確保

認知症患者の徘徊や無断外出の防止

意図しない外出を物理的に防ぎ、事故のリスクを減らせる

防犯性の向上

外部からの不審者侵入を阻止

不特定多数の出入りを制限し、施設内の安全を保てる


認知症患者などの徘徊や無断外出を防止する効果

オートロックを導入する大きな理由の一つは、認知症を患う入居者の徘徊による無断外出を防ぐことです。常にスタッフが入居者の動きを見守ることは難しく、目を離した隙に外へ出てしまうリスクは現場に存在します。自動で扉が施錠されるシステムを取り入れることで、スタッフがその都度鍵をかける手間を減らし、意図しない外出を物理的に防ぎやすくなります。入居者の安全を確保することは、ご家族に安心感を提供することにもつながるでしょう。結果として、施設全体の信頼性を高めることにも貢献します。


外部からの不審者侵入を防ぐセキュリティ強化

介護施設には、入居者のご家族や納入業者など、日々多くの人が出入りするため、外部からの不審者が紛れ込むリスクを考慮しなければなりません。入り口にオートロックを設置することで、権限を持たない人物の侵入を水際で防ぎやすくなります入退室を厳格に管理する仕組みがあれば、夜間やスタッフの少ない時間帯でも高い防犯レベルを維持しやすくなります。施設内で過ごす入居者が犯罪やトラブルに巻き込まれる危険を減らすために、入り口のセキュリティ対策は有効だと考えられます。


スタッフの鍵管理における精神的および業務的負担の軽減

従来の物理的な鍵を使用している場合、施錠や解錠のたびに鍵を持ち歩いたり、閉め忘れがないかを確認したりする作業がスタッフの負担となります。オートロックを導入すれば扉が閉まると同時に自動で施錠されるため、鍵のかけ忘れの心配を大きく減らせます。

さらに、暗証番号やICカードを活用することで、物理的な鍵を紛失するリスクも減らすことが可能です。鍵の管理にかかるストレスが軽減されれば、スタッフは本来の業務である介護ケアにより集中できるようになるはずです。

 

介護施設向けオートロック・電子錠の主な種類



施設に導入できるオートロックには様々な解錠方法があり、それぞれに特徴が異なります。運用方法や利用者の特性に合わせて、適切なシステムを選ぶことが大切です。

解錠の種類

主な特徴

どのような施設に向いているか

テンキー式

あらかじめ設定した暗証番号で解錠する

鍵やカードの持ち歩きをなくしたい施設

ICカード式

専用のカードやタグをかざして解錠する

スタッフごとの入退室履歴を管理したい施設

生体認証式

顔や指紋などの身体的特徴で解錠する

セキュリティレベルを一段と高めたい施設


暗証番号を入力して解錠するテンキー式

テンキー式は、あらかじめ設定した暗証番号の入力によって扉を開ける仕組みのシステムです。物理的な鍵やカードを持ち歩く必要がないため、スタッフが鍵を忘れたり紛失したりするトラブルを減らしやすくなります。また、番号を定期的に変更することで、退職したスタッフや外部の人間が不正に侵入するリスクを下げることも容易です。ただし、番号を入居者や関係のない人に見られないように注意して操作する必要がある点には気をつけるべきと言えるでしょう。



専用のカードやタグをかざして解錠するICカード式

ICカード式は、登録されたカードや小型のタグをセンサーにかざすだけでスムーズに扉を開けられるシステムです。暗証番号を入力する手間が省けるため、荷物で両手が塞がっていることが多い介護現場でも快適に利用できるという利点があります。システムによっては、誰がいつ扉を開けたかという履歴を記録できるものもあり、トラブルが発生した際の原因究明に役立つことも少なくありません。スタッフの人数が多い中規模から大規模の施設でとくに力を発揮する仕組みだと考えられます。



紛失のリスクが少ない顔や指紋による生体認証式

生体認証式は、あらかじめ登録した顔や指紋のデータを用いて本人確認を行い、扉を解錠する高度なシステムです。カードや暗証番号のように他人に貸し借りされたり、盗まれたりする心配が少ないため、より高い防犯性が期待できます。

とくに顔認証の場合は、カメラに顔を向けるだけで解錠できるため、衛生面でも安心して利用できるという点が評価されています。導入にかかる費用は他の方式に比べて高くなる傾向にありますが、厳格な入退室管理を求める施設には適した選択肢となるでしょう。


 

介護施設におけるオートロック導入の注意点とデメリット



オートロックの導入には多くの利点がある一方で、事前に把握しておくべき注意点も存在します。導入後に後悔しないためにも、ネガティブな側面もしっかりと理解しておきましょう。

導入時の注意点

想定される課題

事前に検討すべき対策

費用の発生

初期導入費やメンテナンス費の負担

予算に応じた製品を選定し、長期的な費用対効果を計算する

運用ルールの整備

面会者や業者の入退室がスムーズにいかない

インターホンの併設や訪問時の対応手順を明確にする


火災や災害時における避難経路を確保する重要性

施設内にオートロックを導入する際、とくに気をつけたいのが緊急時の対応についてです。火災や地震などの災害が発生したときに扉が開かなくなってしまうと、入居者の迅速な避難が妨げられ、重大な事故につながる恐れがあります。

そのため、停電時には自動でロックが解除される機能や、内側からは簡単な操作で扉を開けられるパニックオープン機能が備わった製品を選ぶことが推奨されます。安全性を高めるための設備が、いざというときの危険を招かないよう十分に配慮してください。



導入にかかる初期費用と維持するためのランニングコスト

便利なシステムを取り入れる際には、相応の費用負担が発生する点を押さえておきましょう。機器の本体代金に加えて、既存の扉への取り付け工事費や電気配線の工事費が必要になるケースが多いからです。さらに、定期的なメンテナンス費用や、システムを稼働させるための電気代といったランニングコストも継続的にかかってきます。導入によって削減できる人件費やトラブル対応の手間と、発生するコストを比較検討し、施設にとって本当に価値がある投資なのかを慎重に判断することが大切です。



利用者の家族や業者が訪問した際の入退室ルールの整備

入り口をオートロック化すると、施設の関係者以外の出入りが難しくなるため、来訪者への対応方法をあらかじめ決めておく必要があります。入居者のご家族が面会に来た際や、荷物の配達業者が到着した際に、どのようにして扉を開けるのかという事前のルール設定が求められます。受付にインターホンを設置してスタッフが遠隔で解錠できるようにするのか、特定の時間帯だけは自動施錠を解除するのかなど、施設の運営方針に合わせた運用を考える必要があります。事前の案内を怠ると、来訪者に不便を強いることになりかねないため注意しましょう。

 

【事例】介護施設におけるオートロックの導入事例

実際に介護の現場でオートロックシステムがどのように活用されているのかを知ることは、導入を検討する上で大切な手がかりとなります。ここでは、具体的な導入事例を紹介します。


フロンティアの介護|オートロックとダブルロックで二重の防犯対策

実際に介護施設でオートロックを導入している例として、有料老人ホームなどを運営する「フロンティアの介護」(株式会社フロンティアの介護)の取り組みが挙げられます。同社の施設では、防犯対策の一環としてオートロックとダブルロックによる厳重な施錠をおこなっているとのことです。


あわせて、決まった時間での戸締り確認をルーティン化したり、窓ガラスに飛散防止シートを貼ったりするなど、複数の対策を組み合わせているとされています。オートロックは、出入りが比較的自由になりやすい介護施設において、部外者の侵入を防ぐ手段の一つとして活用されているようです。

オートロックは、施設の特性や運用体制に応じて活用のされ方もさまざまです。導入を検討する際は、こうした実例を参考にしながら、自施設に合った防犯対策のかたちを考えてみてはいかがでしょうか。

 

介護施設に最適なオートロックシステムの選び方

数あるセキュリティ機器の中から自施設に合うものを見つけるためには、いくつかの基準を設けて比較することが有効です。選定の際に確認しておくべきポイントを整理しておきましょう。

選定時の確認項目

理由と目的

具体的にチェックする内容

既存の扉への後付け可否

初期費用を抑えるため

開き戸/引き戸の別や、配線工事の要否に適合するか

運用規模との適合性

費用対効果を最大化するため

鍵を利用するスタッフの人数や施設の広さに合っているか


既存の扉に後付けできる構造であるかを確認する手順

新しいシステムを導入する際、現在使用している扉にそのまま取り付けられるかどうかは費用を抑えるための重要な要素となります。大掛かりな電気工事や扉そのものの交換が必要になると、初期費用が跳ね上がってしまうからです。

まずは、扉が開き戸なのか引き戸なのかを確認し、それに適合する電子錠を探すことから始めるとよいでしょう。電池式で配線工事が不要なタイプの製品であれば、比較的安価で短期間のうちに設置することが可能です。専門の業者に現地調査を依頼し、取り付け可能な製品を提案してもらうことを推奨します。


施設の規模や運用するスタッフの人数に合わせた選定

導入するオートロックシステムは、施設で働くスタッフの人数や出入り口の数に見合った規模のものを選ぶことが大切です。小規模な施設であれば、暗証番号式のシンプルな電子錠でも十分にセキュリティを確保できることが多いです。

一方で、多くのスタッフが働く大規模な施設の場合は、誰がいつ入室したかを一元管理できるICカード式のネットワークシステムなどを導入するほうが管理の手間を省けます。現在抱えている課題と予算のバランスを見極めながら、必要十分な機能を持つ適切な製品を選ぶようにしてください。

 

まとめ

この記事の要点をまとめます。

·       オートロックの導入は入居者の徘徊防止や外部からの不審者対策に役立つ

·       施設の規模や用途に合わせてテンキー式やICカード式などを適切に選定する

·       災害時の避難経路の確保や来訪者への対応ルールを事前に定めておくことが求められる

安全な施設運営の実現に向けて、最適なシステムの導入を検討してみてください。

 

入退室管理システムの導入はピース株式会社にご相談ください

本文でお伝えしたとおり、介護施設に適したオートロックは、扉の構造や施設の規模、日々の運用体制によって最適な選択肢が変わります。テンキー式・ICカード式・生体認証式のどれを選ぶかは、製品スペックの比較だけでは判断しづらく、現場の状況に合わせた検討が欠かせません。

ピース株式会社では、防犯設備士が施設の状況を確認したうえで、顔認証・指紋認証などの生体認証や暗証番号式・ICカード式を含むオートロック電気錠、入退室管理システムを無料でご提案しています。監視カメラなどの防犯設備とあわせて一社でご相談いただけるため、複数の業者に窓口を分ける手間がありません。買取・月額・レンタルの3種類のプランから施設の予算やご要望に合わせた導入方法をご案内いたします。

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