ペットショップの生体盗難・夜間防犯対策を解説
5 日前
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警察庁によると、2025年の全国の侵入窃盗認知件数は47,233件で、前年比9.8%増でした。ただし、これは住宅や事務所なども含む統計で、ペットショップの生体盗難の増加を示す数字ではありません。[1]
ペットショップでは、閉店後も店内に動物が残ります。録画だけでなく、侵入に気づいて対応につなげること、警報で動物に過度な負担をかけないことが大切です。何から見直すべきか、順番に確認しましょう。
ペットショップで想定すべき生体盗難

想定するリスクは、営業時間中の無断持ち出し、閉店後の侵入、生体以外の現金・商品盗難です。接客中に別の飼育スペースが見えなくなる店では、従業員の視線が届く配置と、生体を取り出す際の立ち会いを見直します。
夜間は正面入口だけでなく、搬入口やバックヤードの窓も確認しましょう。警視庁も、店舗の勝手口・小窓の施錠、屋外に合鍵を置かないこと、閉店後の現金管理を呼びかけています。[2]
犬猫中心の店は飼育室への出入り、鳥・小動物・爬虫類を扱う店はケースごとの施錠や個体確認を重点にします。個体写真と管理記録を整理し、移動・販売時に更新すると、不在に気づいた際の確認がしやすくなります。
夜間に狙われやすい店の共通点

見直したいのは、外からの見通しが悪い、誰が鍵を持っているか不明、異常通知を受けても対応者が決まっていないという状態です。
例えば、入口だけを撮影しても、背の高い商品棚の裏側や飼育室の扉が映らなければ、必要な場面を確認できません。店内図に出入口、窓、飼育場所、レジを書き込み、映らない場所を洗い出しましょう。
また、世話のために夜間入店するスタッフがいる場合、全館の警戒を解除したまま帰らないルールが必要です。閉店担当者の経験に頼らず、施錠と警戒設定を記録に残します。
生体盗難が経営に与える損失

被害は生体の販売代金だけにとどまりません。扉やケースの修理、警察への説明、営業の中断、従業員の不安への対応などが重なる可能性があります。動物が見つかっても、健康確認やケアが必要になる場合があります。
ペットホテル併設店では、預かっている動物の安全と飼い主への説明も重要です。販売用・預かり中の個体を分けて管理し、保険についても、生体の盗難や預かり動物が補償対象かを契約先に確認しておきましょう。
ペットショップの防犯対策は優先順位で

①まず低コストの運用改善と施錠から
生体の取り出しはスタッフが管理し、ケースや飼育室の鍵を放置しません。レジ周辺に現金を残す運用も見直します。裏口の閉め忘れ、棚による死角、退職者への鍵の貸与が残っていないかを確認してください。
防犯のためでも、換気口や避難経路をふさがないことが前提です。
②侵入検知センサーで「開いた・入った」を知らせる
ドアセンサーは扉や窓の開閉を検知します。屋内では、赤外線の変化から動きを捉えるパッシブセンサーも候補ですが、動物の動きや空調の影響を踏まえた配置が必要です。
出入口の検知を基本に、動物が入らない通路などへ室内センサーを追加し、サイレン・非常ベル・遠隔通知と連動させます。動物対応をうたう機種でも、実際の飼育環境で誤報と検知漏れを試験することが大切です。
サイレンは飼育ケースのすぐ横を避け、音量・鳴動時間・設置位置を調整します。強い点滅光や照明を動物へ向け続けないようにし、獣医師や施工担当者と相談してください。環境省の指針でも、犬猫の状態に応じた温湿度管理と、夜間の休息を確保する光環境が示されています。[3]
③AI防犯カメラで通知と記録を補う
人物検知に対応したAI防犯カメラは、「閉店後、指定通路に人が入った場面を通知する」という使い方を検討します。犯罪の意図を判断する機能ではなく、暗さや遮蔽物による見逃しもあるため、センサーと組み合わせます。
撮影の優先順位は、出入口、飼育スペースへの通路、レジ、バックヤードです。画角、つまりカメラに映る範囲を広げすぎると、人や手元が小さくなります。小規模店なら、入口・飼育通路・レジの3つの用途を基に配置を検討し、必要台数は死角を見て決めます。
よくある失敗は、昼間だけ確認して工事を終えることです。閉店後の照明で歩行テストを行い、ガラスへの赤外線の反射や入口の逆光、録画した映像の見え方まで確認しましょう。
④入退室管理・強盗への備えを追加する
複数のスタッフが出入りする飼育室や事務室には、顔認証と電気錠(電気で施解錠する錠)の組み合わせが候補です。入室できる人と時間を絞り、退職時は権限を削除します。共連れや扉の開け放しには別の対策が必要で、停電時や避難時の解錠方法も確認します。
レジでの強盗対策は、非常押しボタンによる通報と、状況に応じたサイレン・非常ベルを検討します。発報が相手を刺激する場合もあるため、無音通報を含めて設計し、抵抗や追跡を避け、人の安全を優先します。
設備費用と専門家に相談する目安

見積りは、①機器、②配線・設置工事、③初期設定、④月額通信・録画・警備、⑤保守に分けて比較します。例えば3年間で比較するなら、初期費用に月額費用36か月分と保守費を加え、契約期間や解約条件も確認しましょう。
小規模店は出入口の検知と要所の録画から、飼育室が複数ある店は区画ごとの警戒と入退室管理まで検討します。商業施設内の店では、共用部の警備との役割分担も確認が必要です。
【2026年10月現在】工事込み価格と月額料金は現地条件・契約内容により異なり【要確認】です。 同じ図面と必要機能を渡して見積りを取り、追加工事や通知機能の別料金を確認してください。
夜間の誤報が続く、通知を誰も受けられない、飼育室への入室を管理できない場合は、専門家に相談する目安です。通知先は主担当と予備担当を決め、侵入が疑われるときは一人で入店せず、安全な場所から110番通報します。スマホ通知だけで警備員が駆けつけるとは限りません。
録画保存期間は、法定の一律日数としてではなく、必要性に応じて決めます。例えば週次確認なら14日、月次で売上差異を調べるなら30日などを検討の出発点にし、発見までの日数に合わせます。実際に何日前まで再生できるかを確認し、閲覧者・持ち出し・削除のルールを定めます。
撮影目的を入口で掲示し、従業員にも説明します。レジでは暗証番号や顧客書類を映さない角度に調整し、顔認証の登録者には目的・保管・削除方法を案内します。顔画像や顔特徴データは個人情報に当たる場合があり、個別の適法性は専門家へ、地域の運用指針は自治体へ確認してください。[4]
遠隔閲覧用のパスワード管理と機器の更新も必要です。[5] 温湿度・停電・通信断の通知を備えると、防犯と飼育環境の異常を併せて確認できます。ただし、遠隔監視は日々の世話や健康確認の代わりにはなりません。
まとめ:閉店前の5項目を習慣に

閉店時は、次の5項目をチェックしてください。
出入口・窓・ケースを施錠した
生体の個体確認と移動記録を照合した
必要な区画の警戒を設定した
カメラが録画している
今夜の通知担当者と予備連絡先が明確になっている
月1回を自主点検の目安に、過去映像の再生と通知の試験も行いましょう。設備と運用を組み合わせることが、生体と店舗を守る備えになります。無料防犯診断では、現地の状況に合った提案を受けられます。
参考資料














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