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コインランドリーの防犯対策|両替機荒らし・盗難への備えを解説

9月25日
読了時間: 8分
防犯カメラと洗濯機、両替機、非常通報ボタンを示す防犯対策の図。下部に「コインランドリーの防犯対策」の文字。

深夜も無人で営業するコインランドリーは、オーナーの目が届かない時間が長く、「両替機を壊されないか」「盗難やトラブルが起きたらどうするか」と不安を抱える方が少なくありません。この記事では、実際に起きている被害を3つに分け、次の点を整理します。

  • 両替機荒らし・いたずら・下着泥棒それぞれに効く対策の組み合わせ

  • 防犯カメラ、センサー警報、非常押しボタンの費用目安と選び方

  • 設置後の映像の保管・掲示・警察対応といった運用のポイント



まず結論|コインランドリー防犯対策の要点


  • 被害は「両替機荒らし」「いたずら・利用者トラブル」「下着泥棒・ストーカー」の3種類に分けると対策が整理できます。

  • 3種類すべての土台が防犯カメラ。出入口・両替機・機器前の通路を優先し、小型店なら2〜3台が目安です。

  • 両替機荒らしには、カメラに加えて「センサー+非常ベル・サイレン」と「両替機の物理的強化」を重ねます。

  • 下着泥棒・ストーカー対策には、利用者が助けを呼べる非常押しボタンを併設します。

  • 設置後は「録画の保存日数」「掲示」「映像の開示ルール」を決めておくことが鍵です。


コインランドリーでの被害と対策を3枠で示す図。両替機荒らし、いたずら・トラブル、下着泥棒を防犯カメラや非常ボタンで対策。

なぜコインランドリーが狙われるのか|無人・深夜・現金の3条件


コインランドリーは「無人」「深夜も営業」「店内に現金がある」という、犯罪者にとって都合のよい条件が重なった業態です。警察庁「令和7年の犯罪情勢」によると侵入窃盗の認知件数は4万7,233件(前年比9.8%増)と増加傾向にあり、両替機を狙った事件も各地で報道されています。

2026年9月に茨城県で逮捕された容疑者は、スマートフォンで近くのコインランドリーを探し、「警報機が付いていない両替機」を狙っていたと報じられました。犯行側は店を見比べて手薄な店を選んでいるわけで、逆にいえば、警報装置やカメラが目に見える形で備わっている店は選ばれにくくなります。

またある事例では、両替機内の現金被害は1店舗2万円前後だった一方、機器の修理・復旧にその10倍程度の費用がかかったとオーナーが語っています。本当の損失は「盗まれた現金」より「壊された機器と営業停止」にあると考えておくと、対策の優先度を判断しやすくなります。



被害の種類別に見るコインランドリーの防犯対策



1. 両替機荒らし|カメラ+センサー警報+物理的強化の3段構え


両替機荒らし対策の図解。防犯カメラ、センサー警報、金属補強とロック、床壁固定、キャッシュレス化を説明する。

両替機荒らしは工具で投入口や扉をこじ開ける手口が典型で、犯行時間は数分と短いのが特徴です。数分で終わる犯行には、「録画して後から追う」だけでなく「その場でやめさせる」仕組みが必要です。


  • 防犯カメラ:両替機の操作面と、近づく人の顔が正面から映る位置に1台。出入口のカメラと合わせ、入店から退店までを追える配置にします。

  • センサー+非常ベル・サイレン:両替機に振動センサーや扉の開閉センサーを取り付け、こじ開けを検知した瞬間に店内でサイレンを鳴らし、回転灯を点灯させます。深夜の無人店では大きな音と光そのものが撤退の引き金になります。警備会社の駆けつけやオーナーのスマートフォンへの通知と連動させると、より確実です。

  • 両替機の物理的強化:扉や投入口の周囲を金属板で補強する、市販の盗難防止器具(アームロック・タナロック等)で扉を固定する、本体を床や壁にアンカー固定して持ち去りを防ぐ、といった対策です。茨城県警も盗難防止器具と警報装置の併用を第一の対策に挙げています。


加えて、現金をこまめに回収して両替機内の残高を減らすこと、キャッシュレス決済で「店内に現金を置かない」ことも根本的な対策になります。


2. いたずら・利用者トラブル|「記録が残る」ことが抑止になる


洗濯機への異物投入、備品の持ち去り、長時間の居座り、他人の洗濯物を勝手に取り出したといったトラブルは、無人店では事実確認の手段が映像しかありません。店内全体を見渡せる位置に1台、機器の投入口側の通路を映す位置に1台を置くと、「誰が・いつ・何をしたか」を確認できます。「防犯カメラ作動中」の掲示が目に入る店では出来心のいたずらは起きにくくなるため、カメラは隠すより、あえて見せる設置が向いています。


3. 下着泥棒・ストーカー|カメラに非常押しボタンを併設する


乾燥機から洗濯物を抜き取る、特定の女性客を待ち伏せするといった被害は、被害者が「恥ずかしい」「勘違いかもしれない」と届け出をためらいやすく、常習化しやすいのが厄介な点です。

  • 防犯カメラ:洗濯機・乾燥機の投入口付近と出入口を映し、犯人の顔と行動を記録します。

  • 非常押しボタン:押すと店内にブザーが鳴り、警備会社やオーナーへ通報される仕組みです。「何かあれば助けを呼べる」と分かる店は、女性客が深夜でも使いやすくなります。折りたたみ台や出入口付近など利用者が自然に近づける場所に置き、「非常通報ボタン」と大きく表示すると、ボタンの存在自体が抑止になります。



防犯カメラ・センサー・非常ボタンの費用と選び方の目安


小型店の店内図で、防犯カメラ・非常ボタンの設置場所を示す案内。入口、洗濯機、乾燥機、両替機、3台のカメラ配置が描かれている。

【2026年9月時点】の一般的な相場です。機種や工事内容で幅があるため、見積もりで確認してください。

対策

費用の目安

選び方のポイント

防犯カメラ(2〜4台+録画機)

業務用の機器代10〜30万円+工事費/レンタルは月額数千円〜

夜間対応(赤外線)、スマホで遠隔確認できるもの

両替機センサー+サイレン・回転灯

数万円〜【要確認】

振動・開閉の両方を検知し、通報や通知と連動できるか

両替機の物理的強化

数千円〜数万円【要確認】

両替機メーカーの純正オプションの有無を先に確認

非常押しボタン(通報連動)

機器数万円+警備会社の月額契約【要確認】

誤報時の対応、駆けつけの有無

台数は洗濯・乾燥機10台前後の小型店で2〜3台、20台規模で3〜4台が目安で、予算を絞るなら「出入口」と「両替機」を最優先にします。無人店の遠隔管理には、ネットワーク経由でスマートフォンから映像を見られるIPカメラと、映像を保存する録画機(NVR)の組み合わせが向いています。


設置後の運用と注意点|掲示・保存期間・映像の扱い


設置して終わりにせず、次の運用ルールを決めておくことが大切です。

  • 録画の保存期間:最低2週間、できれば1か月分を目安にします。多くの録画機は容量がいっぱいになると自動で上書きされるため、「盗まれた」と連絡が来たら該当時間帯の映像をすぐ保存する手順を決めておきます。

  • 掲示:個人情報保護法上、防犯目的が設置状況から明らかであれば利用目的の通知・公表は不要とされていますが、カメラが作動中であることを利用者が容易に認識できる措置は求められます。「防犯カメラ作動中」と問い合わせ先を出入口に掲示しましょう。

  • 映像の開示:被害を訴える利用者に、その場で映像を見せることは避けます。他の利用者が映っているためです。被害届を出してもらい、警察の照会に応じて提出するのが基本の流れです。

  • よくある失敗:逆光の出入口で顔が真っ黒に映る、両替機の真上に付けて頭頂部しか映らない、といった配置ミスは多く見られます。設置後に昼と夜の両方で顔が判別できるか確認してください。

自治体が防犯カメラ設置のガイドラインを定めている場合もあるため、個別の判断は自治体や専門家に確認することをおすすめします。



よくある質問


Q1. 補助金は使えますか? A. 自治体によっては商店街や店舗向けの防犯カメラ設置補助があります。ただし対象や時期は自治体ごとに異なり、年度途中で受付終了となることもあります。【2026年9月時点】店舗所在地の自治体窓口や商工会議所で最新情報を確認してください。


Q2. 映像を証拠として警察に出す場合、法律上の注意点はありますか? A. 防犯目的で取得した映像を警察の照会に応じて提供することは、一般に個人情報保護法上の問題にはならないとされています。一方、SNSへの投稿や被害者以外への閲覧は目的外利用にあたるおそれがあります。提供は警察経由を原則とし、具体的な判断は専門家に確認してください。


Q3. 非常押しボタンが誤って押されたときはどうすればよいですか? A. 子どもが触るなどの誤報は一定数起こります。警備会社と契約している場合は、確認の電話や駆けつけなど契約ごとに流れが決まっています。誤報時の連絡先と対応をあらかじめ決め、ボタン付近に「非常時以外は押さないでください」と表示しておくと誤作動を減らせます。


まとめ

コインランドリーの防犯対策は、「両替機荒らし」「いたずら・トラブル」「下着泥棒・ストーカー」の3つの被害に分けて考えると、必要な設備がはっきりします。土台は出入口・両替機・通路を押さえた防犯カメラ、両替機にはセンサー警報と物理的強化を重ね、女性客の安心には非常押しボタンを併設する。そのうえで保存期間・掲示・開示ルールを決めて運用することが、被害と冤罪の両方を防ぐ近道です。店舗の間取りや周辺環境で最適な配置は変わりますので、無料防犯診断で現地の状況に合った提案を受けることも検討してみてください。


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参考資料


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