原材料や部品の盗難、不審者の侵入対策、以外には近年では食品工場における異物混入の発生や元従業員による放火など、リスク対策の範囲が多岐にわたります。
また、工場や施設では24時間で稼働しているところも多く、夜間の事故が起きないよう、従業員の安全管理も必要です。
◆工場や施設で考えられるリスク◆
労働者の事故
一昔前と比べ近年では管理者への注意喚起や技術の発展によって発生件数は減少傾向にあります。しかし、それでもなお注意不足や対応の不備などで機械に服や指が挟まれるなど、機械操作中に作業員が巻き込まれる事故、危険物の取り扱いミスによる事故が後を絶ちません。
盗難による被害
工場には原材料、資材、薬品(劇薬含む)などが保管されていることが多く、盗難被害も後を絶ちません。盗難被害に遭った場合は金銭的な損害はもちろん、盗まれた物が犯罪に使用されるような事態に発展すると企業のイメージダウンにつながり、経営に大きな打撃を与えかねません。
不審者の侵入
工場内では労働者だけでなく搬入や運搬などの関係者も多く出入りしています。またヘルメットやマスク、防護眼鏡など装着していると顔が隠れてしまいますので不審者の侵入を見極めるのは困難となって参ります。特に商品への異物混入のような被害は就業時間内に起きることも珍しくありません。
◆工場や施設に必要なセキュリティ対策◆
【防犯カメラの設置】
内部犯行及び外部からの侵入抑止
見られていることを意識させることで内部犯行を抑止する効果が高まります。死角となる箇所や侵入箇所となりやすい場所では外部からの侵入も難しくなります。
安全管理の監督ができる
作業の進捗確認や品質チェックが容易となり作業員の安全管理に役立ちます。人の目が届かない箇所でも滞りなく確認することが出来ます。また、万一事故やトラブルが発生しても原因の究明が即座にできることで、その後の対応などが迅速に行えます。
【認証機器の設置】
建物内の侵入防止
就業時間内は外周警備をセットすることが出来ません。他にも作業員以外の関係者の出入りもあります。そこで認証システムを設置することで部外者が勝手に出入口から侵入することを防ぐことが出来ます。
情報漏洩の防止
個人情報や企業情報の流出対策が求められる昨今、特定の部屋やエリアへの入室を制限することでトラブルを防止することが出来るようになります。また合わせて勤怠管理を行えば、従業員の労働時間を客観的に把握することも出来るようになります。
【検知センサーの設置】
敷地内の侵入防止
フェンスや塀はあくまでも善意の第三者や子供が敷地に入るの防ぐ為のものであり、不審者の侵入防止とはなりません。だからこそ、赤外線センサーや熱感知センサー、フェンスセンサーなどで不審者の侵入を素早く検知することが大切です。
不審者の威嚇・撃退
センサー検知と同時に音や光で威嚇することで不審者を撃退します。また、事故や火災など緊急事態の際は工場内の人間にいち早く知らせることで迅速な行動に移すことが可能となります。
◆まとめ◆
工場や施設におけるセキュリティ対策の基本は、不審者が侵入しやすい場所や環境を作らないことです。そのためには、認証機器による出入管理や検知センサーでの外周警備を行い、不審者の侵入を防ぎましょう。また、工場や施設では事故の発生も多く作業員の安全管理にも努めないとなりません。その為には適切な場所に防犯カメラを設置することも重要です。
事件や事故の発生を防ぐ対策を講じるのはもちろんですが、万一のトラブル時に企業の迅速なる対応も今の時代求められています。
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