増えている窃盗事件
先月、埼玉県某市の市道に設置された排水溝の鉄製の蓋11枚を盗んだ疑いで無職の男が逮捕されました。
盗んだ蓋は売却して金に換えていたとみられており、取り調べに対し容疑者は「生活費欲しさにやっていた」と供述しているとの事です。
今回の事件に関しても盗んだ犯人が悪いのは勿論の事なのですが、買い取り業者も盗品と気付かないのか。という部分が課題となりそうです。
「現金化できるから」「買い取ってくれる先があるから」盗むというのも事実としてあります。
しっかりとコンプライアンスを守って商売をしている企業にとってはいい迷惑なのです。
この事から、日本鉄リサイクル工業会は会員の事業者に取引相手の身分確認を徹底し、盗品と疑われる場合は警察への相談を求めるよう注意を促す文書を送っております。
今回は、このような鉄や銅などの窃盗事件がかなり増えておりますので、情報提供していきたいと思います。
非鉄金属が被害に遭いやすい理由
・金属価格の高騰
2020年4月に1トンあたり1万9100円だった鉄スクラップの平均価格は、今年3月末には6万4500円と3倍以上にはね上がっております。
新型コロナの影響で解体工事などが遅れ、リサイクル市場に出回る鉄の量が減っていることが価格を押し上げているとのことです。
・下見がしやすい
泥棒は必ず下見をしています。
資材置き場は郊外で土地が広く夜は暗いケースが多い為、下見をしやすい傾向にあります。
作業着を着た人間が、「これいくら?」などと日中に確認しに来ることもあります。
また、鋼板で囲われている為、中で何が起きているか確認する事が難しいのです。
・作業員と部外者の区別がつきにくい
事務所と違い常に人がいる環境ではない為、ただ従業員が作業をしていると思われてしまうケースが多く、作業着を着て窃盗する泥棒も多いのです。
効果的な対策
・防犯カメラの設置
防犯カメラは人の目の代わりとなり24時間監視をしてくれます。
犯行の記録・証拠を残すことにとても有効です。
未然に防ぐ事は難しいですが、一定の抑止効果があります。
・センサーライトの設置
人感センサーライトを設置する事で、泥棒も監視されている事を意識します。
防犯カメラと併用する事により、効果を発揮します。
・赤外線センサーの設置
赤外線センサーを敷地に張り巡らせることで、不審者の侵入を検知する事ができます。
また、検知と同時にパトライトや投光器など音や光で大音量で威嚇し泥棒を撃退します。
泥棒は目立つことを嫌うため、そのような対策をしている所には極力近づきたくないのです。
さらに、センサーが反応した場合、お客様にも電話やメールで通知が届くためリアルタイムで現場の状況を確認する事ができます。
非鉄金属スクラップ業の企業様、屋外に資材置き場をお持ちの企業様はお気軽にご相談ください。
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