重機の盗難が増えている!防犯対策を解説!
- peace
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トラックやユンボなどの重機が盗まれる理由
ユンボをはじめとする重機の盗難が後を絶たない背景には、いくつかの要因があります。
まず第一に、重機は一台で1000万円と非常に高額で、中古市場でも需要が旺盛です。国内だけでなく海外でも人気があり、盗難品がそのまま転売されたり、輸出ルートに流れてしまうケースも少なくありません。
さらに、重機には自動車のようなナンバープレートや車検制度がなく、個体を特定する手段が乏しいことも問題です。製造番号は小さな刻印にとどまり、削られたり偽装されたりすれば追跡が困難になります。そのため「足がつきにくい資産」として狙われやすいのです。
また、建設現場や資材置き場では、重機が屋外に置きっぱなしになっていることが多く、管理が甘くなりがちです。重機の鍵はメーカーごとに共通キーが存在する場合もあり、防犯性が高くないことから、窃盗犯が容易に動かせてしまう現実もあります。
加えて、盗まれるのは重機そのものだけではありません。バケットや油圧シリンダー、エンジンといった部品だけでも高額で取引されるため、「解体して部品として売る」という形でも利益が出るのです。
このように、高額で換金性が高いこと、識別が難しいこと、現場管理の脆弱さ、さらには部品需要の存在といった複合的な要因が重なり、重機盗難は後を絶たない状況になっています。特に夜間や休日に無人となる現場は格好のターゲットとなるため、防犯意識を高める必要があります。
重機が盗まれるときの手口
重機の盗難は、意外にも「派手な方法」ではなく、目立たず自然に見えるやり方で行われることが多いのが特徴です。
合鍵・共通キーを使う 重機のキーはメーカーごとに「共通キー」が存在する場合が多く、正規の鍵を持っていなくても動かせてしまいます。泥棒はこのキーを悪用し、まるで正規の作業員のようにエンジンをかけて持ち去ります。
トレーラーで運び出す 重機は自走できてもスピードが出ません。そのため、大型トレーラーや積載車に積み込み、短時間で現場から持ち去る手口が一般的です。外から見れば「工事の搬出作業」にしか見えず、周囲に怪しまれにくいのが厄介な点です。
無人の夜間・休日を狙う 現場や資材置き場は夜間や休日には無人となることが多く、防犯カメラや警備がなければ侵入は容易です。犯人はこうした「人の目がない時間帯」を狙って犯行に及びます。
偽装・部品バラし 盗難後はすぐにペンキを塗り替えたり、刻印番号を削って偽装します。あるいは解体して部品ごとに売却するため、元の重機だと判別できなくなります。こうして証拠が消されてしまうため、発見や追跡が困難になります。
重機を守るための防犯対策!
重機の盗難は、巧妙な手口で行われるため、従来の防犯対策だけでは不十分です。以下の対策を組み合わせることで、リスクを大幅に低減できます。

ユンボから離れるときは、必ず鍵を外す
重機盗難防止において特に気を付けたいのが、鍵の外し忘れです。重機は物理的にきわめて運びにくいものですから、そのまま運転して持ち去れるのなら、これほど楽な窃盗方法はないでしょう。犯人に運転知識と鍵さえあれば難なく持っていかれてしまうのです。まさか重機を盗まれるわけがない、そのような油断から鍵を差しっぱなしにしている人は、改めて鍵を必ず外す習慣をつけてください。敷地内に置かれているからといって油断せず、ひと気の少ない地域であっても、「鍵は外す」を徹底することが大事です。重機は窃盗犯にとって魅力があるものだということを、忘れないでください。
可能な限り室内に停車する
重機を屋内に入れることは容易ではありませんが、可能であれば、屋内に保管するに越したことはありません。ガレージや倉庫に保管して、施錠もしっかりしておけば、重機に魅力を感じる犯罪者でもそうそう手は出せないものです。また、ひと目につかないようにしておくことで、「盗もう」という意欲を持たせないことにもつなげられます。
人感センサーや防犯カメラの設置を行う
重機の高価さを考えれば、それこそ家を守るときのような対策をもちいても、決して大げさではありません。家の玄関周りにつけるような人感センサーや防犯カメラといったアイテムを設置して、不審者が近づくことを防止しましょう。敷地全体に、入りこまれないように音や光で威嚇できる防犯アイテムを設置することも有効です。特に、人の気配に反応してライトを灯すタイプの人感センサーは効果的です。重機は目立つため、少しでも人の気配が感じられると手を出しにくくなります。犯罪の抑止力として取り入れてみてはいかがでしょう。
ユンボの車体にGPSを設置する
大切な重機やトラックにGPSを設置しておけば、万が一持ち去られてしまった場合にも取り戻せる可能性があります。カメラと一緒に警察へ提出することでより早く解決に向けて動くことが出来ます。
ユンボやユニックといった重機は高額な重機であるにもかかわらず、一度盗まれてしまえば戻ってこず、泣き寝入りしなければならないケースがほとんどです。建設現場や車体のセキュリティ面を強化することで大きな損失を抑え、結果的にはコストを削減することに繋がります。
まとめ
ユンボなどの重機が盗まれる背景には、高額で転売しやすいことや個体識別が難しいこと、現場管理の甘さ、さらには部品需要の高さといった複数の要因が存在します。犯行は共通キーを使って自然にエンジンを始動させ、トレーラーで搬出するなど、巧妙な手口で行われるのが特徴です。盗難後は細工をし転売されるため発見が難しく、足が付きにくい点が犯罪者にとって重機は魅力的なため、その被害は後を絶ちません。
こうした状況を防ぐためには、強固なロックによる施錠や監視カメラやセンサーの設置といった物理的・技術的な対策に加え、従業員の防犯意識向上や地域との連携が欠かせません。
また、防犯対策は「一度導入して終わり」ではなく、常に点検・改善を重ねることが重要です。
重機盗難は事業に大きな損失を与える深刻な犯罪ですが、複数の対策を組み合わせることでリスクを大幅に減らすことができます。防犯の基本は「狙われにくい環境をつくること」。今一度、現場の管理体制を見直し、万全の対策を講じていきましょう。
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